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シロ。管理センターで冷たい床に横たわり、静かな目で私達を見ている犬でした。平成13年7月26日保護。フィラリアに感染していて、この子に最善の治療を模索しました。老犬だったからです。その後膵炎を持っていることが発覚し悪化した際は入院を余儀なくされ、食事療法と通院を繰り返しました。今年3月中旬に小腸に腫瘍があることがわかりました。その時すでにシロの体重は膵炎のために激減し、とても積極的な治療(手術・化学療法)を施す余裕はありませんでした。苦渋の選択で私達は、余生の苦しみをなるべく少なく、少しでも美味しいものを食べ、人間のそばで残りの命を費やすことを選択しました。しかしその選択から約1週間後、容態は急変し寝たきりの夜を一夜過ごし翌日の3月25日昼、彼は私を残し、天国へ旅立って行きました。
一点の曇りもない、真っ白な犬でした。大人しく、極端に臆病な犬でした。保護した犬達は虐待されていた犬が少なくないのですが、彼はまぎれもなくそれだったのでしょう。そのため生前も彼を強く抱きしめたりすることは出来ませんでしたが、我家に慣れてきた頃には、私の顔を見て、ブンブンと大きな尻尾を振るようになりました。亡くなる朝、息も荒くなってきた頃、『今度こそは幸せに生まれ変わるのだよ!』と何度も何度も言い聞かせました。安らかな死でした。シロのそばで一晩一緒に過ごしましたが彼は起きられない身体で何度も私がそばにいることを確認し、安心してため息をついていました。死に際にはその身体をぎゅっと抱きました。
犬の一生は人間の采配で大きくかわります。この子の一生を思うと人間として申し訳ない気持ちで心臓を締め付けられる思いですが、たとえ病気であまり体調の良くない8ヶ月ではありましたが、彼の私との最後の生活は彼にとって良い思い出であって欲しいと思うばかりです。
それよりも何より,ここに、彼がいないことが私にとってどんなに寂しいものか思い知らされるここ数日です。
シロよ、天国で自由に走りまわっておいで、もう自由だよ。。。
シロのような悲しい犬がこの世にはまだたくさんいるのです。 goho